第6日(6月25日・土) ロカルノ(イタリア)〜サンタマリア(スイス) 302km

ロカルノからイタリアとの国境に沿って北上し、再びアルプスの様相を示す山岳道路に入る。国道と並んで通っている古い道を1時間半ほど走るとサンベルナルディノ峠(Pso del S. Bernardino 2066m)に到着。 国道は長いトンネルでこの峠を越す。この峠でわれわれは再びポー川流域からヨーロッパ大分水嶺を越えてライン川流域に戻ってきた。 峠からスプリュッゲン(Spluggen)を経て、ヴィアマーラ(Via Mala)と呼ばれる渓谷の道を過ぎると第1日の夕方に通過したトゥージス(Thusis)に至る。 

第1日目に通った道を反対にダヴォス(Davos)方面へ約20km走るとアルブラ峠(Albulapass 2315m)。ここまで来るとアルプスの峠周辺の様子がいずこも似ているために、それぞれの特徴やその記憶がだんだんあいまいになってくる。 峠から東に下りるとイン川に出合う。 川はサンモリッツ(St. Moriz)の湖から流れ出ている。サンモリッツの手前からベルニナ(Bernina)アルプスの深い山中に入る。 モルテラッチ大氷河が目前に迫る。 サンモリッツからイタリアへ抜けるこの谷はレーティッシュ鉄道がベルニナアルプスの万年雪を頂く高い峰々やそこから流れ出る大氷河に観光客を運ぶ。このあたりはスイスとイタリアの国境線が複雑に入り組む。 ベルニナ峠(Pso d. Bernina 2328m)を越えてイタリア国境のリヴィニョ峠(Forc di Livigno 2315m)、さらにフォスカーニョ峠(Pso di Foscagno 2149m)を経てボルミオ(Bormio)の町へ。ここからほんの20kmでライダーのメッカとして名高いステルヴィオ峠(Pso d. Stelvio 2758m)へ。 ボルミオの町の標高が1217mであるので、一気に1500メートルを駆け登ることになる。なるほど聞いていた通りステルヴィオ峠は多くのライダーで賑わっていた。ステルヴィオ峠から先へ進むとそのままメランの町への道になるが、われわれは峠から引き返し標高にして約250m程下ったところにあるウンブライル峠(Umbrailpass 2501m)から国境を越えて再びスイスに入り宿泊地のサンタマリア村(Sta Maria)へ。 
ホテルは街道が交わる三叉路の角にあり、われわれが到着した後も次から次へと多くのライダーがこの三叉路を通過していく。 
サンタマリア村の隣のミュスタイア村(Mustair)にはスイスの最初のユネスコ世界文化遺産である、8世紀に建てられた聖ヨハネ・ベネディクト会修道院がある。


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