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寸詰り画面 2010年6月27日(日) いつ頃からかパソコンの画面が横長になってきました。 従来パソコン画面の縦横比 (アスペクト比・日本語では「縦横」と言いますが、ここでは便宜上、横と縦の比とします) は 4:3 が普通でした。 私が最初に使ったパソコンの IBM PC/AT の画面解像度は EGA と称する640x350ドット (9:5) でした。 その後にパソコンから映像をドットで送り出す VGA (Video Graphic Array) が現われて 640x480 (4:3) が標準となりました。 このアスペクト比はテレビと同じです。 日本ではこの方法を採用する DOS/V が出て、それを契機に、かたくなに鎖国して日本独自の規格のパソコンを国内で販売し続けてきた業界は雪崩を打ったように世界標準のAT規格に移行し、やっと日本のパソコンも世界の仲間入りをしました。
画面のより高精細を求めて、まもなく SVGA (800x600 4:3) 、そしてXGA (1024x768 4:3) がでて今の Windows 環境でのデスクトップとノートブックの標準的なディスプレイで使われてきました。
2006年あたりから横の表示を広げたいわゆるワイド画面 WXGA (1280x800 16:10) がノートブックの売りに採用されるようになってから、おかしくなりました。 解像度を高くするのは画面上に沢山の情報を表示するという目的がありました。 エクセルなどの表の場合には確かに広い方がなにかと使いやすいでしょう。 しかし反面、ノートブックのような小さい画面では文字が小さくなり見づらくなるのでので、画面設定で解像度を横 1024 ドットにして文字を少し大きくするような使い方をする人もいました。 ディスプレイの最高解像度と異なる表示解像度で使うとドットの数の違いにより、文字がにじんで汚くなってしまいますのでこの使い方は賢明ではありません。 ワードプロセッサの場合にはプリントする用紙はA4版縦というのが多く、画面に写す範囲はせいぜい紙の幅もあれば十分ですが、困ったことにワイド画面だと紙の幅に合わせると紙の上下方向の範囲が狭くなってしまいます。 といって紙の上下一杯にすると今度は文字が小さくなって見づらく、さらに画面の横の部分が無駄になってしまいます。 思い起こせば、昔、昔、専用のワードプロセッサには紙に合わせた縦長の画面がありました。英語文字だけなら WANG、画像も入れるのであれば Xerox の Star、 日本語版は富士ゼロックスの JStar でこれは画面が美しかった。
そのうちにテレビではハイビジョンが画面アスペクト比を横長の 16:9 に決めたこともありワイド、ワイドが大流行りになりました。 テレビの 4:3 と 16:9 の混在はおかしな使い方が蔓延しました。 標準放送なのにワイドテレビだからといって、上下をつぶしたような画面で映しているテレビが結構ありました。 私は口が悪いですから、横長テレビではなく、「寸詰まりテレビ」と揶揄していました。 パソコンの画面ではさすがに押しつぶすことはしませんが、やはり上下の窮屈感はぬぐえません。 だからやはり「ワイドディスプレイ」ではなく「寸詰まりディスプレイ」です。
私が今使っている DELL のデスクトップパソコンに付属しているのは 19 インチの液晶で SXGA (1280x1024) という解像度ですが、これの画面アスペクト比は 5:4 と従来のものより四角いもので最近はワイドに対してスクエア型と呼ばれています。 私がパソコンの指南をしている従兄の CK さんの VAIO はワイド画面ですが、Windows Vista になって、標準で立ち上げると付属しているいろいろなソフトウェアが起動し、画面の右側に時計やら、温度やら、乗換案内やらの表示がでるようになっています。 これはどうやらこの横長画面の使い方を持て余した Microsoft やソニーの逃げの手法のように思えます。 このために起動に大変時間がかかると同時に リソース不足を来たします。
普通インターネットでウェブサイトを見ると、右の方はあまり有効に使われていません。 むしろ下へ下へと長くなっています。 そうするとこのワイド画面、いや「寸詰まり画面」は不利です。 代表的はウェブサイトの画面の横の幅を調べてみたら次のようでした。 数字は横の画面の幅のドット数をおおよその数字で表しています。
このようにしてみると、パソコンの画面の横の解像度はせいぜい 1024 もあれば十分でむしろその方が使いやすいのではないでしょうか。 そしてワイドではなく、逆に真四角に近いものの方がストレスがたまらないようです。 現在売られているパソコンはほとんどワイド画面になっています。 ワイド画面を採用する理由のひとつはテレビのハイビジョンの 16:9 というアスペクト比やフルハイビジョンの 1920x1080 (16:9) の解像度にして、それを「カッコイイ」と思う賢くない消費者や、パソコンで地上デジタルテレビ放送 や DVD などを見る若者に受けるからだと思います。 そしてメーカー側の事情は、実は液晶の面積を小さくしてコストを下げることではないかと睨んでいます。 同じ 15型 なら ワイドの (16:9) よりもスクエア (4:3) の方が面積は 約 14% 程大きいのです。 画面の幅を同じにした場合には 4:3 の方が 33% も大きくなります。
液晶の製造技術が進んでどんどん高精細化することと、モバイルパソコン、携帯電話、iPhone、iPad など携帯端末が小型化することとは実は相互に矛盾して、使いづらい道具になっているように感じます。 指でつまんで拡大など本当に必要なんでしょうかねえ。 最初だから面白いだけのような気がします。 |
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