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うるさい 20101112()


下の画像はきょうの NHKFM の午後910分をはさんだ前後の放送の音声の波形です。 真中のカーソル線が丁度 午後910分です。 これの前後で波形が全く変っていることにお気づきだと思います。 左側、すなわち910分以前が、「第79回全国音楽コンクール - ピアノ部門・本選会 - 」、そして右側が 910分から始まる 「ミュージックライン」で、こちらは述べつ幕なし大きい音量が連続しています。  ポップスがうるさいと感じるのは決して年寄りだからではありません。 この波形が証明しています。

 

 

この波形を表示するには、NHKFM放送を ONKYOCD/MD TUNER AMPILIFIER, FR-N9FX USBメモリーに録音します。 このときは MP3フォーマットです。 そのファイルをフリー音楽編集ファイル Audacity で呼び込むと、ステレオの左と右の音の波形がこのように見えます。 この形にしておけば、切ったり、貼ったり、伸ばしたり、ピッチを変えたり、音量を変えたり、いろいろな編集ができます。 このソフトには重宝しています。

 

テレビやラジオの放送、それにCDなどで電子的な音源をスピーカで聞く場合は、最大音量も調節できますが、クラシック音楽はもともとの演奏の音量の幅が大きいので、結構絞って録音されています。 ポップスやクラシック音楽以外の場合には、もともとの音量の幅、すなわちピアノとフォルテの幅が小さいので、全体の平均的な音量を大きく設定しているようです。  そのような音楽は電子的に作曲したり演奏して、なおかつ電子的な装置を通してスピーカーで空気に伝えるので、音響技術者という人たちがいかようにも変更できるのです。 しかし、この波形を見たら、私は「ああ、これはもう音楽ではない、電子音響の産物だ」と感じました。 とにかくうるさいの一言です。 

 

もっとうるさいのが、テレビのコマーシャルと同じくテレビ番組での馬鹿者たちの叫ぶようなしゃべり方です。 これまで内規で押さえてきたNHKまでが、民放に負けじとばかりに、叫ぶようなしゃべり方を容認して、さらにそれを増長しているようで、ますます家の中がうるさいのです。 音に負けそうになります。

 

一方、コンサートホールでのオーケストラはすごいですよ。 新日本フィルの定期会員ですのでサントリーホールで聞くマーラーやブルックナーやワーグナーの爆発するような大音量は、おそらく私の生涯で聞いたすべての音の中での記録的な大音量だと思います。 まことに耐え切れません。 いつも音楽音響学者である相棒のNSさんと一緒に聞くのですが、彼には、「もうだめだ、体が持たない」と弱気なコメントを述べています。

 

しかし、何故このような大音量の音楽を作曲するのでしょうか。 大きな声や大きな音で相手を威嚇したり、相手を萎縮させたりすることは、ヤーさんや取調べ検事が良く使う手で、結構効果的だとは思いますが、ワーグナーなどの音楽で大きな音を出して、また、スポーツのコーチや中学生のブラスバンドの指導者などが大きな声を出して、相手を興奮させたり、感心させたり、感激させたり、あるいは屈服させるような手法には、私は乗せられたくありません。 だからベートーベンの第九交響曲は大嫌いなのです。 ヒトラーがワーグナーを利用したというのが分かる様な気がします。 もっともヒトラーは音量だけを利用したわけではありませんが、大衆を扇動するのに大音量は効果的です。

 

また、思い出しました。 昔、東京合唱団で歌っていた頃、指導者で指揮者の前田幸市郎さんが、「フォルテッシモが迫力があると思ったら大間違いだ。 ピアニッシモの方がずっと迫力があるのだ」、そして、「フォルテッシモは大きな音量ではない、内面からにじみ出る強さだ」 と言ったことを。

 


きょうの朝日新聞

 

朝刊 1 記録媒体「壊して捨てた」 海上保安官 投稿 自宅で削除

朝刊39 映像、海保内に拡散か 資料「共有」の慣行裏目

夕刊 1 映像入手、巡視艇から 保安官説明 パソコンに形跡

 

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