前の記事 折畳作業台製作

次の記事 自転車

201152()

初めての牛丼チェーン The first beef bowl


家の近くのガソリンスタンドが閉店した跡地に先月初めに牛丼の「すき家」が開店しました。 牛丼戦争で「280円」と大書きされた幟が立てられて気になっていたところ、きょう車を車検整備にディーラーに出しに行った帰りに立ち寄ってみました。 私はこれまで牛丼チェーンの店には一度も入ったことがなく、店の中や仕組みがどのようになっているのか少々不安もありましたが勇気を出して入ってみました。 ちょうど昼時で店の入口に行列が出ていたので並んで順番を待ってようやくレジで注文すると、「お持ち帰りですか」と。 「いや中で食べるよ」というべきところ、いつものように、「いいえ、中で頂きたいのですが」と答えたら、「ここはお持ち帰り専用のレジです」と。 これでもう一発ノックアウトです。 気を取り直して、「じゃあどうすればいいんですか」と言うと、「お席で注文してください」。  心の中で「それじゃあ行列に並ばせるなよ」。 しかし知らないのは私だけで、きっとこれは私の知らない牛丼店のマナーなのでしょうね。  嗚呼。

 

店の中は五分の入りでテーブル席とカウンターがあるのですが、二人掛けのテーブルに座ってはみたものの、ここではとても具合が悪いような気がして、カウンターに移りました。 カウンターの上のメニューカードには280円の牛丼は載っていません。 これでまた気が動転してしまいました。 気を取り直して前を見ると三つ折りの立派なメニューがあり、それを全部広げないと280円の牛丼は見えない仕掛けになっています。 少しでも単価の高い商品を注文させるため、厳しいビジネス環境から生み出された巧妙な仕掛けであることを感じました。  普通の牛丼にも盛り方の違いでミニからジャンボだったか6種類位もあるのには驚きました。

 

初めての「牛丼」なので、その「基本標準商品」である280円の「並」を注文しました。 他の客は、牛丼以外に白髪葱トッピングとか、味噌汁付とか、お新香付とか、定食とかで、牛丼だけという客はまず見当たりません。  注文した丼が出るまでの間、向かい合わせになっているカウンターの反対側の客が、「一番安い牛丼だけ」を注文した「貧乏臭い侘しい老人」へ哀れみを込めたような視線を向けているように錯覚しました。

 

出てきた牛丼は、まあ別においしいともまずいともいうわけではなく、もともと昼には丼物を食べる習慣はないので、飯の上の牛肉とタマネギを煮込んだ具は全部食べたものの、全部を食べる気にもならず、並でも多すぎる飯はほとんど残して、終わりとしました。 前のカウンターで食べている人がカウンターに備えられている刻んだ紅生姜を牛丼の上に載せているのに食べ終わってから気が付きました。 、「牛丼に刻み紅生姜」は「カレーに福神漬」や「お好焼に石蓴」と同じですな。  只なのに紅生姜も使わず汁にまみれている飯がほとんど残っている丼、これを片付けるアルバイトの子はきっと「変な客」だと思ったでしょう。  

 

ここは食事処ではあるけれど、同じ食事処でも、場所代として、時間代として、雰囲気代としてあるいは、サービス代として金を払うレストランやカフェとは違い、まさに「カロリー供給所」としての「給食所」であることを改めて実感しました。 だから牛丼はそのカロリーに応じて値段が決められているというすごい場所でした。 注文と同時に供される冷たい水で胃の中で牛肉の脂肪が固まるような気がして、いかがかとは思いましたが、この雰囲気では「お茶をください」とは言えませんでした。 同じような「給食チェーン」なら「てんや」や「かつや」や「回転すし」の方が私に向いています。 これで納得しましたので、再び「すき家」にも「吉野家」にも「松屋」にも入ることはないと思います。

 

トリヴィア

石蓴(アオサ)は高価な青海苔の粉の代用品。 普通「青海苔粉」というのは「アオサ」のこと。 上等な「青海苔の粉」は1グラム約100円に対し、「青海苔粉」すなわちアオサの粉は1グラム約10円程度。

 

蓴 中国(共和国)の簡体字は

 

蓴」の読みは「じゅん」、音読みは「ぬなわ」。  「巡査胃」ではなく「蓴菜」の「じゅん」。  「沼縄(ぬなは)」と書いて「ぬなわ」と読む。 英語では Sea lettuce すなわち「海のレタス」。 ドイツ語では Meersalat すなわち「海のサラダ」。 フランス語では Laitue de mer すなわち「海のレタス」。 フランス語の Laitue は ラテン語の Lactuca、英語も同じ。 英語の Lettuce は ラテン語の Lactuca から派生した言葉。  Lactuca はラテン語で 「アキノノゲシ属」の学名。 野菜のレタス(学名:Lactuca Sativa) は「アキノノゲシ(学名:Lactuca Indica)」や、いろいろな「ニガナ」と同じ「アキノノゲシ属 (Lactuca)」 の一種。 Lactuca属 の植物は主にユーラシアを中心にして世界中に約100種におよぶ。

 

アキノノゲシ (Lactuca Indica)

Wikipedia から借用

  

前の記事 折畳作業台製作

次の記事 自転車