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20111123()

荒木巍 Araki Takashi


この1週間、さることに熱中して、日記を書く元気がありませんでした。 「さること」とはまた来週あたりに報告します。

 

その「さること」ではありませんが、こんなことをやってみました。

 

親戚の方から、その方の親戚にあたる、荒木巍 (あらきたかし) という小説家を紹介され、その作家の小説集 「心の河」 と 「幸運児」 の2冊を拝借しました。  1905(明治38)生まれの昭和の作家です。 

 

この作家の「コトバンク」では次の通り紹介されています。

荒木巍 (あらきたかし)

19051950  昭和時代の小説家。
明治
38106日生まれ。昭和8年「その一つのもの」が「改造」の懸賞に当選。同年高見順らと「日暦」を創刊,11年武田麟太郎(りんたろう)主宰の「人民文庫」の創刊に参加した。昭和2564日死去。44歳。東京出身。東京帝大卒。本名は下村是隆。筆名はほかに下村恭介。代表作に「詩と真実」など。

「たかし」は 

 

その小説集のうちのひとつ「心の河」 (1943年発行) には12編の短編小説が収録されています。  描かれている時代は日中戦争中のもので、当時の暗い社会、満州における移民の生活を題材にしたものが多く、 その一つづつを毎夜就寝前にベッドの上で読むと、却って眠ることができないような興奮を覚えました。  なるほど小説家とか作家とか言われる人達の頭や心の働きは私のような凡人とは随分違って緻密で繊細で感度の高いものなのだということを実感します。  この本が発行された1943年は太平洋戦争の真っ只中であり、生活物資も逼迫し始めていたので使われている紙の質は悪く、また発行されてからの年数も経っているので本全体はかなり傷んでいます。  装丁は岡鹿之助の版画で、今の書籍とは異なる穏やかな雰囲気を醸しだしておりこれだけでも素敵です。  

 

画像をクリックすると大きい画像が見えます。

 

 

今では、この小説家を知る人もおらず、その小説はもちろん絶版ですし、よっぽど好きな人か、この親戚のような「関係者」しか触れることはないのですが、せっかく貸していただいたこの古い小説集を読んで、ただお返しするだけではもったいないと考えました。  

 

この小説集「心の河」は1943年に発刊され、著者が亡くなって約60年余り経ったので、著作権はすでに切れています。  それで、今はやりの「電子書籍」にしておくことを思いつき、その作業中です。  取り急ぎ「心の河」の前半部分の電子化を終了したので、途中ではありますが、ここに掲載します。  全部できたら私のホームページから閲覧できるように手配します。 

 

この電子書籍はPDFファイルです。 ここをクリックしてください。 8.5MBですので、Acrobatが起動して、表示されるまで少し時間がかかります。

 

「電子書籍」はまだ緒端についたばかりで、今、世の中で発刊されている「電子書籍」にはいろいろなフォーマットといろいろなリーダーソフトウェアがあって、やや混乱しているように見受けます。  「私の電子書籍」は商売ではないので、とりあえずもっとも普及して普遍的なアドビ・アクロバットリーダーで読めるようにしました。 できるだけファイルサイズを小さくして、なおかつ読みやすいようなフォーマットはこれから考えます。

 

繰り返します。  日記を書けないほど熱中している「さること」はこれではありません。 お楽しみに。

  

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