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2012211()

原子核工学入門 Introduction to nuclear engineering


この本のセット上下2冊を買いました。 

 

 

私が大学で原子力工学を専攻したのは50年も前で、当時は日本には原子力発電所はおろか動力用原子炉もなく、出力の小さい研究用の原子炉だけがあって基礎研究が行われていました。  そのような状態なのに、慌てて福井県敦賀と福島にアメリカから導入した沸騰水型軽水炉の原子力発電所がGEによって作られたのでした。 当時は日本の技術者はほとんど手も足も出せませんでした。  オーナーの電力会社も規制当局もGEの言いなりでした。  設置される自治体にとっては建設工事で集まる多くの労働者の滞在による経済効果と、国がぶら下げた色々な名目の交付金や税金収入が目当てでその設置が歓迎されたのでした。  

 

それ以後、今回の大事故が起こるまで、いろいろなことがありました。 そこで現在の大学では、この50年の間の変化を取り入れて、どのように教えているのか、その教科書を見たくなったのです。

 

私が大学で使った原子力工学入門の教科書のタイトルも同じ、"Introduction to Nuclear Engineering" で英語でした。  もちろんこの本の原著ではありません。 英語で苦労しましたが、国際語である英語で良かったのでした。 

 

この本の原著である英語版は Amazon.com 140ドル程で手に入りますが、調べたら電子書籍の形で配布されています。 会員になれば無料で何冊でもダウンロードできる電子書籍サイトを見つけました。 この会費は30日間で 39.90ドル、1日だけの試用会員であれば、会費1.90ドルで、1冊だけダウンロードできるので、さっそく1.90ドル (150) 払って、この本の PDFファイルをダウンロードしました。  全801ページで、ファイルサイズ約8MBでした。 便利になったものです。 

 

 

この翻訳本の表紙に書かれたサブタイトル (原著にはありません)、「宇宙エネルギーの開放」云々が、この翻訳本の「訳者まえがき」に書かれていますが、目からうろこでした。 なぜウランが放射能をもっているのかをはじめて知りました。 重力が関係しているとは知りませんでした。

 

軽水炉での重大事故については、最初に LOCA (Loss of coolant accident 冷却材喪失事故) が説明されています。 その時に水素が出来ることが当たり前のように、はっきりと書いてあります。 「知らなかった」では余りにもお粗末です。

 

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