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クラビノーバ大修理 Repair of Yamaha Clavinova 2002年9月に購入して結構いろいろなことに使っているヤマハの電子ピアノ、クラビノーバ (CLP-170) が半年程前から具合が悪くなっていました。 一つはキーをやさしく押してもとんでもなく大きな音が出るキーが出てきたこと、もう一つはキーを強く押さえた時に中で何かがぶつかってカタッという音が出るようになったことです。
インターネットでキーワードとして、 「クラビノーバ」と「修理」 の2語を入力して検索すると、この機種 (CLP-170) でこれと全く同じ症状を紹介するサイトが3つも出てきて、その不具合の原因と修理の方法がこと細かく写真と共に説明されていました。 ということはいろいろな機種が発売されているクラビノーバでも、この機種だけが、必ずこれと同じ不具合が発生するということです。
さて、この情報でその不具合の原因と修理方法が分かったので、きょうの午後チャレンジした分解修理の過程をご紹介します。 作業中の各段階の写真を撮って記録したのですが、妻がそのカメラを持って泊りがけで出かけてしまったので写真は後ほど掲載します。
音が大きくなる原因はキーの速度を検知するセンサーの接点 (一つのキーに3つのセンサーが付いている) の汚れです。 インターネット情報に従って本体を注意深く分解しました。 キーボード全体を本体から分離して、キーボードと、その裏のIC基盤の速度検知用の接点との間に挿入してあるメンブレン (パソコンのキーボードの各キーに付いているメンブレンと同じ構造、1オクターブごとに1枚にまとめられている) を取り出して中性洗剤で洗浄し、またIC基盤の金メッキしてある接点 (88 x 3 = 264個ある) をアルコールで清浄にしました。 通常の使用方法ではメンテナンスできない部分であり、ピアノのキータッチは演奏上大変重要な表現技術なので、この不具合が1ヶ所でも、1回でも発生したら楽器としては全く使い物にならないので深刻な欠陥です。
もう一つの別の不具合である「キーを叩いた時に発生するノイズ」はそれぞれのキーの動きに連動して動くハンマーの先を受け止めるストッパのフェルトがバーから剥離して落下していたためです。 フェルトはポリウレタンフォームテープ (窓のすきま風を防止するあれと全く同じもの) を介してバーに固定してあるが、そのポリウレタンフォームが加水分解で経年劣化してボロボロになってフェルト全体がバーから外れて落下したものです。 これは使用材料の選択や固定方法を誤った完全な設計ミスです。
一仕事やり遂げたので快感です。
普通のピアノには相当の配慮を払う世界一の楽器メーカーであるヤマハの 「所詮『電子』ピアノ」という消費者を甘く見ている姿勢がうかがえます。 そして私の自論である「電子機器の脆さ」、「経済 (金儲け) 優先の社会」を実証した好事例になりました。 修理を完了して元通りに組立てて復旧したことを確認しました。 完全に直りました。 ヤマハに修理に出したら5,6万円は取られただろうと思います。 まだまだ買い換えませんよ。 だけど次は「電子」を使わない「普通のピアノ」が欲しい。
この小型のアップライトピアノ (ヤマハ) は私が24歳、まだ独身で会社の寮にいる時 (1967年) に新品を17万円で買ったもので、2002年頃には少し具合が悪くなってきたので、このクラビノーバと入れ替えるまで使っていたものです。 ピアノ引取り業者に無料で差し出しましたが、業者によると東南アジアに輸出されてその後も使われたようです。 少しお金を出してメンテナンスや修理したら今でも我が家で使えたのにと少し悔やんでいます。
分解修理の各段階の写真です。 写真をクリックすると拡大します。
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