|
津南の河岸段丘 |
|
|
|
|
|
|
「ここに注目」と示した場所は通称「津南高原」と呼ばれる河岸段丘です。
以前、オートバイ旅行で、野沢温泉から千曲川、信濃川に沿って津南の町を経て十二峠を越えて湯沢に抜けました。 清津川と信濃川が合流する地点(左の地図の赤い線で示すコースの一番上の屈曲点)から右折して、十二峠へ向かうとき、南西の方向に異様な地形を見ました。 連続する壁のような高い崖の上に真っ平らな台地が広がっている光景です。北アメリカのグランドキャニオンのようでそれをもっと優雅にした風景です。 この場所にたまたま行く機会がありました。 2007-2008シーズンの初スキーでニューグリーンピアスキー場へ湯沢からバスで行きました。 写真集はこちら この260億円の年金保険料を流用して作られた大規模年金保養施設「グリーンピア津南」は破綻し、わずか2億円で津南町に売却されて「ニューグリーンピア津南リゾート」として民間が受託運営しています。平なところの南のくびれているあたりがこのリゾートです。 青い矢印の先端あたりは真っ平らで、開拓されて雪の下に広い田畑が広がっています。 津南高原と名付けられたこのテーブルのような台地と、中津川をはさんで西側の沖の原台地は、第4紀苗場火山(160万年前以降)の流出溶岩が作ったものです。その後多くの火山の噴火による火山灰が堆積し、新たな苗場火山の噴火による溶岩が流れました。その間に中津川と釜川による侵食や平らな河床の形成、そして地盤隆起が繰り返され何段もの河岸段丘を作り上げました。 スキーから帰ってから「秋山郷の地学案内」という本を入手して、この地形のできたメカニズムを知ることができました。この本ではここを「日本一の河岸段丘」と書いています。 江戸時代に出版された地誌である鈴木牧之(すずきぼくし)の「北越雪譜」(ほくえつせっぷ)では「雪のすごさ」に加え、このあたりの地形の特徴や不思議さをよく伝えています。
|
| 関係文献:NIIデータベース 新潟県十日町盆地の津南段丘群の形成について 地球科學 Vol.54, No.5 pp310-337, 地学団体研究会 新潟県下のローム層 そのII : 信濃川ローム層の層序 地球科學 Vol.49, No.3 pp. 188-202, 地学団体研究会 |
|