|
ケルト音楽
きのう、大阪府豊中市に住む古くからの知人から個人的な用件で久々にメールを受け取った。 そのメールには下の画像にあるコンサートツアーの案内が添付されていた。
その方は和太鼓の普及活動を長い間続け、息子さん
(村下正幸氏)
は和太鼓、津軽三味線、篠笛などの和楽器のプロの演奏者となり、「和奏ユニット 蓮風 RENPU」を主宰し公演活動のかたわら、日本各地の学校の課外授業の催しに招かれて演奏を披露したり和楽器を通じて社会貢献活動を行っている。 その「蓮風」が今年3月にアイリッシュ音楽を楽器の歴史や基本的な構造などを学ぶ講座を企画した際に講師として「ケルトと北欧の音楽デュオ hatao&nami」を招待した。 hatao
こと
畑山智明さんは「ケルト音楽」や北欧音楽の笛の専門家。 自身でも演奏をし、指導もして、普及活動に励む傍ら「ケルトの笛屋さん」という輸入・通販会社を経営している。
その「ケルトの笛屋さん」がアイリッシュフルートのフランス人演奏家を招いて企画した日本公演ツアーに村下さん自身も共演した。


ここで使われている「アイリッシュフルート」を調べると、構造は
D調の木管の円錐管で、フラウト・トラヴェルソと同じであるが指穴が大きく歌口の形状も異なるので音はより野性的で音量が大きい。 この楽器のルーツはフラウト・トラヴェルソと同じで、19世紀になってアイルランド・スコットランド地方での伝統音楽を奏でるうちにこの地域で独自の改変が施されたのだと思う。
「ケルト
(Celt)」あるいは「ケルト人 (Celts)」を調べる。 古くは青銅器時代に中央アジアからヨーロッパに渡来して広く分布した。 ブリテン
(Britain)
諸島ではアングロ・サクソンの征服が及ばなかった西部ウェールズでケルト言語
(Celtic languages)
が残り、イングランド西端のコンウォールのケルト人
(ブリトン人:英語で Britons)
は5世紀終頃アングロサクソンの圧迫によりブルターニュ
(英語で Brittany) 半島に移住してブルトン人 (英語で
Bretons)
になった。 現在のフランス人の祖先である。
「ケルト音楽」とはなんぞやと紐解くと、畑山さんは自身のホームページで「ケルト音楽というカテゴリーは音楽産業によって『ケルト地域から発信される様々な異なった音楽』」をくくる言葉として生まれたのです」と説明している。 どうやら文化人類学上の「ケルト語」、「ケルト人」や「ケルト文化
(というものがあるとすれば)」
とは無縁で、「ケルト諸語圏」 (「ブルターニュ」「コーンウォール」「」アイルランド」「マン島」「スコットランド」「ウェールズ」の
6地域)
に含まれるアイルランド・スコットランド地方の民謡やダンス音楽などから派生した新しい音楽を音楽ビジネスの展開上「ケルト音楽
(Celtic music)」と称しているようだ。 「飛鳥まんじゅう」や「山内丸山ラーメン」のように。

|
|
ケルト諸語圏 |

|
この現代の「ケルト音楽」とは別に、「ケルト人の音楽」に関していうと、鉄器時代の古代ケルト人が使っていたといわれる青銅器のトランペットのような楽器
(Carnyx)
がフランスのコレーズ県の遺跡から発掘されている。
|