私をバロック音楽愛好家にした18世紀ドイツの作曲家、音楽家。
日本では一般に「テレマン」と呼ばれる18世紀ドイツの音楽家、Georg
Philipp Telemannのこと。 「ティーレマン」あるいは「テーレマン」と表記されるべきを、誤って「テレマン」と表記されている。 18世紀はじめに北ドイツで活躍した。ライプツィヒの学生によるコレギウム・ムジクム創設。楽譜
の定期予約出版。 ヨーハン・ゼバスティアン・バッハとの親交深く次男カルル・フィリプ・エマーヌエルの名付親でもある。教会カンタ-タ、器楽曲、オルガン曲、受難曲などなど、極めて多数。
研究はまだ未整理多くこれから。 日本では特に「誠実な音楽の師匠」、「晩餐会の音楽」、「ハンブルク港の潮の満ち干」などが好まれる。
テーレマンは当時ヨーハン・ゼバスティアン・バッハをしのぐ名声を得ておりまた、数多くの室内楽の楽譜の出版を行って音楽愛好家へのサービスをしていた。その楽譜の多さからいまだに作品の全貌がつかめず整理もいきとどいていない。
1960年代のバロック音楽ブームでリコーダーを含む室内楽の楽譜が多く出版され、世界中の人々はテーレマンの音楽に親しむ機会も多くなり、また、優れた演奏のCDも容易に手に入るようになった。一般には「ターフェルムジーク」で代表されるテーレマンではあるが、他の多くの室内楽作品はアマチュア
の音楽愛好家にとってはヨーハン・ゼバスティアン・バッハよりもずっと身近な作品の宝庫といえる。
蛇足
「誰かが決めてそれが当たり前とされている読み方」、「テーレマン」か「テレマン」か、「長いか」「短いか」で思い出した。 全く違う英語の話。
日本語では、boot(s)を「ブーツ」といい、「book」
を「ブック」、lookを「ルック」という。「ブッツ」でも「ブーク」でも「ルーク」でもない。同じ「子音+oo+子音」なのに、片方は伸ばして、片方は跳ねる。それを「当たり前」として英語の発音にも適用するから、日本語人の英語の発音がまずい原因となる。英語では両方とも同じ発音である。
また、くどいようだが、語尾や子音の前のNの発音を「ん」だと思い込んでいるのも同じ過ち。「ナ行の子音」と考えるほうが英語の正しい発音への近道。 recommendation
を発音してみてもらいたい。真ん中のnを「ん」と発音すると一音節増えてしまう。ここには音節がない、また、 reとcom
は一気に、meはとても弱く、ムとマの間のあいまい母音で、nの子音とdの子音は本来2回舌が離れるところ、それは大変だから1回で済ますけれど、鼻にはほとんど抜かない。さらにmmを忘れずに、「リコームデイシユン」と発音する。当然最後のnは舌がついてそして離れる。
さあ、声をだして発音してみよう。boots,
book, look, cook, recommendation.
ちなみに
Bach は英語では「バk」ないしは「バーk」であって「バッk」ではない。backもまったく同じ発音。
だから、逆に非日本語人が日本語特有の「っ」と「ん」を覚えるのは大変難しい。「突発原因」をうまく発音できる非日本語人はたいしたものだ。pp,
ts(u), n-i, n
とたて続けに超難易度の発音が含まれる。中国語ではラテン語系と同様にn+母音はリエゾンすると聞く。日本語でもリエゾンするケースはたくさんある。
ゆえあって 、能の「熊野
(ゆや)」に関心が引かれている。
昨日この曲の謡のCDを入手し、通して聞いた。 詞章は別にインターネットでダウンロードして手元において、聞くと、今では使われていない日本語の面白い発音とリエゾンがあることに気が付いた。
御入り おんにり
御暇 おんにとま
「おん」はドイツ語や英語のON と同じであったことがよく分かる。こんど、千円札 を
せんねんさつ と発音してみようかしら。
翻って、英語やドイツ語の語尾の
N の発音です。 ヘンデルのメサイヤで多く出てる
On という言葉。
例えば
...hath
laid on him
や
...
peace was upon him
これを 「おん ひm」 と発音すると、間が抜けてとても気持ちが悪い。
これは 「おN Him」 と発音しなければならない。
しかもレガートで。
また、
...
on earth
は単に「リエゾン」ということで「オンナーth」と発音して解決するのではなく、英語のNの発音の基本を守れば、自然とできるものです。 それは「オンナーth」とは少し違う発音になるはずです。
どこが違うかって? 上に書きました。
英語を上手く発音したいのなら、語尾の
N の発音にこだわりましょう。
ついでに、日本語の「ひ 」 と英語やドイツ語の
「Hi 」
もまた違います。 特に大文字で書かれる He
が誰のことかを考えればなおさらのことです。
最後の
M だって、ただ口をつむっておしまいではなく、普通はつむった唇を開けたときに初めてM の発音が完成するのです。 この場合、いつ口を閉じて、息を鼻からどの程度出すのか、というよりその響き、そしてついにその閉じた唇をいつ開けるか、それも激しくか、静にか、いや開くタイミングは指揮者は知らん振りして各自に任せるのか、それが大問題。 指揮者の力量と合唱団員の実力が試されます。 優れた指揮者と長く付き合っていると、そのへんは以心伝心となります。
さらについでに: 能の謡では「どこそこへ」の
「へ 」 あるいは「え 」(旧字のワ行やヤ行の「え 」)という言葉が、今の日本語とは違うことにも気が付きました。 「ィエ 」と聞こえます。
そこでもう一言: 英語の子音の
Y 、発音記号の[j] 、また ドイツ語の
J が今の日本語にはそれに近い「ヤユヨ」しかないので、つい普通に Year
を「イヤー」 と発音したり、 Jesu や Yes
を 「イェイ イェイ」の「イェ」と発音しているケースが多いと思います。 これはやはり英語での子音としての
Y の発音、 ドイツ語の J の発音を理解して、さらに練習して、身体に覚えさせないといけないと思います。
さて、そのテーレマンによって私のバロック音楽生活が始まったことは、履歴書(3) で書いた通り。そして下の「リコーダ」のところ で「岩間名物テーレマンじいさん 」になりたいと書いた。 今年(2007年)の第2回の「岩間リコーダーフェスティバル」では昨年に引き続き、「ファンタジー」の第2曲・イ短調をハ短調(フラット3つ)に短三度高く移調してリコーダーで演奏、出演する。以後毎年一曲づつ進める。だから「岩間名物テーレマンじいさん 」のリコーダーによるファンタジー演奏は、2017年、私が74歳の時に全12曲の演奏を完了することになる。2017年の第12曲・ト短調(変ロ短調・フラット5つに移調)の演奏を是非聴きに、見に来てほしい。
また、昨年(2007年)のフルートのレッスンでは同じ「12のファンタジー」を月に1曲づつ仕上げて、年内に一通り浚うこととした。これで、来年(2008年)には「テーレマンの12のファンタジー」と銘打った「自分のためのフルートコンサート」を開きたい。義理で聴きに来てくれる方のためにすばらしい会場を予約し、休憩時には格別上等なワイン(シャンペンでもよい)、上手に入れた紅茶、甘ーいケーキを用意する。そして終了後に時間を割いてくれるお客様には私の好きな横浜のレストランでの晩餐会にご招待したい。
2008/03/11
追記
20年以上も音信不通だった藤の台合奏団の創立メンバーの一人であるヴァイオリンの岡部哲さんから、2007年になって突然連絡(このウェブサイトが検索で見つかったとのこと)があり、彼が主宰するコンサートのお知らせを頂いた。岡部さんは若い音楽家達に演奏会の機会を提供する目的で、東京都府中市で年に4回「ちょっときままにコンサート」を開催している。
そのコンサートの10周年記念に出演した。岡部さんから昔の思い出作りを兼ねて、テーレマンのヴァイオリンとリコーダーのトリオソナタの中から一曲ということで、a-moll
(TWV42:a1)を選んだ。
VIDEO
コンサートは府中市の芸術の森にあるウィーンホール。パイプオルガンを備えた500人規模の立派なこのホールは響きが良く、音楽評論家の宇野功芳さんによると「日本で一番良いホール」だそうだ。演奏する側では舞台上での自分の音がよく響いて聞こえることは確かであるが、客席で聞いてみると残響が長くてやや響きすぎの感がある。
その響きすぎのおかげで、自分のリコーダーの音に残響がかぶさってなかなか上手に聞こえるところがご愛嬌である。
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