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愛息子のC君よりDADDYへ
TO:M&A
1月4日(水)午前8時
オランダの子会社「JGCドルチェ」に機器の調達役務を発注しており、この会社から専門家が時々パルドゥビッツェ事務所に出張してきます。 その中に4年前にクロアチアからオランダへ移住した若い(30歳位か)女性がおり、この人が大変シャープで
Progressive
で強い印象を受けています。 きっと新しい生活の場を求めて古い混乱の社会から脱出して新天地で、自分の能力を発揮している(ちょっとやりすぎではないかと私達には映るほど)のだと思います。 多くの日揮の中年エンジニアは彼女に議論で太刀打ちできません。 私はたまたまラインにいないから、(*仕事に関係のない)
文化の話し、芸術の話し、歴史の話しなどで点数稼ぎをしています。 英語も大変上手です。 近々送る書類の中にレストランで撮った1枚の写真が同封されますが、私の隣にいる人がその女性です。 反対側が例のNoさん
(*Mと日揮で一緒の部にいたと思われる人・当時オランダの子会社に在籍)
です。 1番左で馬鹿笑いしている人は御存じの人です(Aはこの写真を見られないから雰囲気だけで我慢してください)。
この様な環境にいると、英語(他のどの言語でなく)の会話能力がやはり大変重要なファクターになる事を再認識しています。 英語でうまく自分の考えを表現できないだけで、ずいぶん損をしている人もいます。 英語の表現と聞き取りの能力の向上は油断せず継続的に努力してください(子供達だけへのメッセージです)。 正しい英語表現がいつも自然に出来るようにすること。 誰かさんみたいなブロークンなアメリカ英語もどき(こんなところで
Oh, My Gosh!
と言っている)は品格を疑われるから、ぜひ正しい表現を体得するように努力してください。
事務所には今日こちらに戻ってくる二人の日本人を除いて全員再集合して賑やかです。 横浜の事務所が今日4日の午後は仕事をしていない事を知ってドボルジャコバさん
(*この事務所の中年の女性秘書) は「なんと休み好きの人達か」とあきれていました。 まあ日本特有の新春の雰囲気は初めての西洋人には(私達がキリスト教を理解できないように)理解できないでしょう。 ここで私が東西の文化の違いに蘊蓄(C、試験に出る言葉)を傾けたりして。(「南北」の視点が欠如している。反省!)
午前9時(そちらの午後5時)。 ここまで送信します。
FROM:M
95/01/04
23:25
題名:愛息子のC君よりDADDYへ
ご要望にお答えしてアルバイトの事他について書きます。 まず、朝は9時半に仕事が始まります。 最初にやる事は、郵便にブロックごとの番号をふって、50X40センチぐらいのかごいっぱいと、前にかける鞄にそれらを入れて(たぶん4、50キロくらいあると思う)出発!!
僕の受け持ちの区域、下の Igさん (*隣の町内会長さん・住民自治会長会でなじみになっている)
の所から、西部センターの横を通り地獄の坂を2、3回休みながら、(冬なのに、かなり汗をかく)途中の左側の家々すべてと、○○(私たちのマンション)を抜かした、東側の保土ヶ谷区と南区との境界線付近の家すべてを、2時間くらいかけて配達して、家で、1時間の昼休みをとって、局に戻り午後の2時間半ぐらいは、仕分けをして一日の仕事が終わります。 それで一日で、交通費込みで6500円です。 冬休みは、研修などすべていれると11日(63時間)働いた(働く:まだ、全部終わっていない)ので、59850円+交通費800x11=68650円になります。 おーーーーーーーーすごい!!(自分で感動) まあ、お金も入るし、体力もつくので、一石二鳥ってところですね。 今日(4日)から
(*高校の野球部の)
練習が始まる予定だったのですが、雨が降ったので中止です。 安藤スポーツに行って、お母さんに新しいスパイク(お金がいっぱいあるんだから、自分で買えってぶつぶつ言ってた)を20%オフだったので買ってもらいました。
仕事をしてお金を稼ぐ事を、はじめて自分で経験しましたが、汗をかいて、辛く、大変な思いをしてやっと、お金がもらえる事を知りました。まだ、すべてが分かったわけじゃないけど少しずつ理解していきたいと思います。
終り
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続いてKより
特にたいして書く事も無いのですが、一昨日の箱根駅伝は観ていて圧巻でした。 ちょうど山梨学院が早稲田をかわしたのが保土ヶ谷二丁目のバス停の所だったので、ニュースで何度も歩道橋のあたりがうつりました。
あとセンター
(*試験) まで一週間となってしまいました。 今更あせっても仕方が無いので、マイペースで無理をせずに行きたいと思ってます。 正月に受けた講習は、思ったよりも役に立ちそうです。 あとは取れるだけ点をとって二次試験につなげましょう。
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ついでにMからも:
クリスマスの日に書いたカードが届きました。 メールも良いけど、やっぱり郵便で来るメールも楽しいですね。 ありがとう!
A (*長女)
の
(*正月の着物の) 写真が出来ました。 やっぱり太めですが、なかなかよく撮れていましたので焼き増しして送りたいと思っています。 そこでアパートの住所を送ってください!! 父も手紙を書いたので送りたいと言っています。
明日は、Shのおば
(*Mの母のいとこ・先日ご主人が亡くなったことを知った)
のところへ行って来ます。 子供達と写したお正月の写真がよく出来たので持って行って見せて来ます。 先程、おばより家までの行き方を心配して電話がありましたが、私の事をまだ子供だと思っているようです。 アメリカの時の写真も少し持っていくつもりなので、25年間の空白が少しは埋まりますかしらね。
KとCのパスポートを取るつもりです。 Kは先日も書きましたが、国立の前期に受かったらプラハへ行かせてあげたいのです。 Aにも免許証の費用を返金してくれたら、プラハまでの15万円は成人式の記念に出してあげると言ってしまったので、私のプラハ行きは、半年経ってもらえる一人分の旅費が出ないと行かれないかもしれない! もっともその前にTさんが帰国する事になったら、どうにか都合はつけて是非行きたいと思います。 今朝
BS でプラハの町が映りましたが(Tさんが写真にとって送ってくれたのを見ていたので)あれは絶対あの広場だと確信しています。 その映像には何の解説もなかったので、このように確信しているというわけです。
Tさんのメールを読んでいて気になっているのは、食事です。 パンとソーセージばかりで野菜は食べていますか? レストランに行った時だけ、サラダを食べるのでは足りないように思います。 十分気をつけてください!!
ついでにAの金魚の事ですが、帰ってからストーブをたいて水が半分ほど解けたら、生き返ったようです。(やれやれ)
ということで、今日はバラエティに富んだメールを送ります。
ご機嫌よう。
TO:M&A
SUB:郵便アドレス
1月4日(水)午後4時(そちらの1月5日零時、今、Aがメールを受信したところ)
こちらのアドレスは次の通りです。
N******
T******
JGC
CORPORATION c/o CHEMING a.s.
Pernerova
168, (←ここの , は続けて書く場合)
531
54 Pardubice, (←ここの , は続けて書く場合)
Czech
Republic (間違えてよその国へ行っても分かるこのように英語で書いた方が良い)
531
54 は ZIP CODE らしい。
日本語では:
チェコ共和国 [531 54]
パルドゥビツェ市 ペルネロヴァ通り 168 番地
と言う感じ。
アパートよりもこちらに送った方が確実だと思うので、これに統一します。
レストランでは気を使ってなるべく野菜も取るようにしています。 あっ、今日は朝食を取るのを忘れていた。 まあ、昨夜もレストランで食べ過ぎたからいいか。 昼は近くのアイスホッケースタジアムの食堂で、3種類ある日替わり定食が続いています。 今日はなんと10個くらいの甘い(やわらかい)小さいパン
(*クネドリーキのこと) にクリーム(クリームパンの中に入っている甘いやつをもう少しゆるくしたもの)がかかっているというとんでもないものでした。
ゆでたバターポテトだけでなく、マッシュポテトを直径2cm位にして揚げたもの、フレンチフライ(こちらではチップという)、それにマッシュポテトもつきあわせとしてポピュラーです。 ゆでたバターポテト(パセリの粉がかかっている)は
200g ついて 10 Kc です。 200g
と言うのは皿に一杯です(これで35円)。 おいしいから残せない。
事務所にはまだ、24日と30日の朝日と日経しか届いていない。 なぜ途中がないのだろう。 会社が支給するのはこのほか月刊誌と週刊誌一つ(*それぞれ駐在先責任者の希望)、なんとカーグラフィックとビッグコミック。 ああ、何をかいわんや。
ここにいる3人のチェコの女性について:
一人はもう長くいる元英語教師のドボルジャコヴァさん。
この人については何度か書いたからいいとして、若いミッシェルは英語とパソコンが使えるといって雇われたが、実は英語がおぼつかないのと、仕事がどうも間が抜けていてファイルもうまくできない。
それでYH、ITからいじめられ、とうとう先月末には、改善されないなら給料を下げると警告を受ける始末です。 おっとりしていて日揮にはこの様な程度の女子社員はいないとは言えない。
そして、暮れに新たに雇われた20歳のマルケタはこの街に生まれ育ち、ロンドンに4ヶ月滞在して、英語はぺらぺらでここで一番うまいと評判で、皆舌をまいています。 パソコンは
WINDOWS
を使った事がないのに、私が教える事をすぐに体得して、これもすごいの一言。 YH君の書いたへたな英語は全部書き直しされて、大変いい文章に変身します。 仕事への取り組みも驚くばかりの積極姿勢で、若いのにどうしてこんな優秀な人がいるのだろうとおじさん同士で話していたところです。
若い二人がこのように対照的なのに給料がほとんど変わらないのはやはり不合理で、なにか手を打つ必要があるでしょう。 なお、給料は手取りで1ヶ月
4,000 〜 5,000 Kc(15,000円〜20,000円)というところです。
この給与水準からエコノミックアニマルとしてすぐ分かる事は、国際的なビジネスでは日本人を使ってこの10倍も給料を出していては競争力がないということです。 次の同じような仕事がとれたら日本人はせいぜい二人で、あとは全部この国の人、という体制でやることを真剣に考えないといけないと思います。 日本の将来はあぶないと思うようにもなってきました。 経済的にバランスがとれなくなって、国際競争に勝てなくなってしまうのではないかと。 日本の技術は優秀だというのはこれまでのことで、どこの国でも出来るようになってしまうと、原価の高い日本は大変弱い立場になってしまう。 これからは初任給や給与は今までのように上がるばかリ(ベースアップ)という訳には行かないと思う。 今日本には贅沢で、無駄なものにあふれているけれど、揺り返しが来て、また昔のように質素で堅実な暮らしが戻ってくるかもしれない。 今があまりにもおかしすぎるから。(この国の人達の生活ぶりを見てそのように考えました)
この街でなかなか見つからないもの(昔は日本にもなかったものが多い)
ティッシュペーパ
良質のトイレットペーパ(みんな紙が堅いので痔の心配あり)
無料できれいな包装紙や紙バッグ(みな薄汚い買い物袋持参)
クリーニング店
ブランドもの
ガソリンスタンド(町外れに2つ)
日本より多いもの、
パソコン屋
食料品店
キオスク
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