チェコ便り

No.16

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1994年12月

7日(水) 成田空港から・機中
8日(木) ホテル到着・お疲れ様
9日(金) 第3日目
10日(土) チェコレストラン、プールなど
11日(日) 今日はプラハで最高 >^_^<
12日(月) 健康的な生活
13日(火) チェコ語のこと
14日(水) 今夜は共同自炊です
15日(木) 東京ゾリステンもいいですよ。
17日(土) これからプラハへ出かけます
18日(日) 今、プラハから帰ったところ
19日(月) 午後9時にファックス送ります
21日(水) 特に変わったことはないけれど
22日(木) みんなでパーティー!
23日(金) 静かなクリスマス前々日
24日(土) 日本がおかしい!!
25日(日) プラハのクリスマス
26日(月) プラハのクリスマス翌日
27日(火) やっと雪が降ったよ
28日(水) チェコの歌を歌う
29日(木) アパートに移ります
30日(金) 閑散とした事務所

 

 

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1994年12月24日(土)

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日本がおかしい!!


FROM:M

94/12/25 00:09 

題名:日本がおかしい!! 

 

NHK の朝のニュースでも「今日はクリスマスイヴです。」 なんて言葉で始まるようになったのは何時からの事だろうかと、Kと疑問に思っています。 みんながクリスマスを年中行事に入れてしまっているのです。 それでいてお正月の初詣の事を放送しているのですから、Tさんでなくとも世の中変だと思う人はいるはずです。 この所の、クリスマスにかこつけて放送をしかも NHK がしているんだから、もうおかしいですよ! Kも私もあなたに感化されているとは思ってないんだけどね。 何だか気持ちがすっきりしないで1日が始まりました。  まあ、此れもKが報告しておいてというので書きます。 

 

結局、Kは学年で11番という成績でした。 本人も思いがけず良かったので、またまた今日はハイになっています。 でも本当によく頑張ったのだから、誉めてやりたいです。 Cは、これ又勉強しない割には、142番で、本人は安心してしまってよくないと心配です。 でもひと安心です。  昨日の情報で、そちらまでの運賃が思いのほか安いので、何だかいつでも行けそうですね。 TMさん(*同じマンションの奥さん・チェコに行きたいと言っていた)にも言っておきました。 Kにも、前期で一橋が受かったら行ってみたら?なんて甘い事言ってしまいました。 まあ、本当に物価が安いので、今が行き時かしらとも思います。 それでも、いまもらった電話はいくらかかるのでしょうか? 元気そうな声が聞けて良かったけど!! 

 

さて、明日も朝から予定があるので、今日は此れでお終いにします。  きっと、プラハのクリスマスは落ち着いていて本物だから素敵でしょうね!! お正月は、ウィーンで NEW YEAR CONCERT でも行って来たらいいのにと、Kと話しているんですよ。楽しいプラハの休日を!!

 

Good night,

 


TO:M&A

SUB:12月24日(土)

 

 ☆ 今日のメールのタイトル 

「一人で過ごすにはもったいないクリスマスイブ  それでも、ちょっとしたハプニングがあり、少し味噌がついた」 

 

クリスマスがこの国でも(他のキリスト教の国と同じように)一年の内の一番特別な日である事をこの目で見てきました。(と、いってもまだクリスマスイブですが) プラハに昼過ぎに電車で着いて、まず、プラハ中央駅で周辺の国の都市(ウィーン、ドレスデン、ベルリン、ハンブルクなど)へ行くヨーロッパ特急の時刻を調べました。 毎日1、2本これらの各都市へ出ています。 そのうち休日にはこの特急を使って行って見たいと考えています。 

 

☆ ホテルエヴロパ

 

地下鉄で一つ次の駅に国立美術館があり、まだ行っていないので訪れてみると、このクリスマス期間は休館で、残念ながら月曜日まで待たなくてはなりません。 この国立美術館は有名なバーツラフ広場(幅100メートル、長さ1km弱の大通りで)の一番突き当たりの高いところにある。  今日泊まっているホテルは「ホテルエヴロパ (HOTEL EVROPA すなわちホテルヨーロッパ)」といってバーツラフ広場の真ん中の特等地にある由緒ある古い物なのですが、値段が安く(朝食込みで 1130 Kc)、バスはなく、トイレは共同。 電話で話したように部屋の電話は外にはかけられない。 一般の西欧式のホテルはどこも 5,000 Kc 以上ですから、この安宿が捨てがたい。 

 

☆ コンサートに行けなかった

 

ホテルにチェックインして、1時間くらい昼寝をしてから街に出たら、店がほとんどクローズドで、市内はいつもの賑わいがウソのように閑散としています。 コンサートもきょうばかりはほとんどなく、一つだけやっていたモーツァルトのテ・デウムは開始時間に間に合わず(チケットは別に買ってはいなかった)入口で断られてしまいました。 丁度私の前にいた外国人と思われる夫婦連れの紳士が入口のチェコのおばさんとドイツ語で「入れろ」、「入れない」で喧嘩しているのを横から見てました。 チェコ人はどちらかというと、融通が効かないようで、人に(特に外国人に)親切にする(親切に丁寧に対応する)ことができないようです。 この国の現代の歴史が人々をそれだけ暗くしてしまったのだろうかと考えます(あとで、これに絡んだことを書きます)。  明日とあさってのコンサートの確認だけしてきょうはあきらめました。  チェコフィルの新春コンサートは12月31日ドボルジャークホールであるのでこれは是非チケットを予約しておきたい。 先週の国立劇場 (National Theater) とは別に国立歌劇場 (State Opera) もあり、そこでは毎日オペラをしていることも分かりました。 

 

☆ カトリック教会でのクリスマスミサ

 

この国の最も重要な教会にティーン教会というのがあります。 観光の中心の旧市庁舎前広場の正面にあるものです。 きのうまで人が溢れていたこの広場にも人がほとんどおらず、私も物好きだからこの教会の中を少し覗きたくなって、狭い、本当に狭い、扉を開けて路地のようなところを行くと、なんとそこがこの大カトリック教会の入口でした。 教会の中に入ると、人がいっぱいで、すばらしい合唱が大オルガンの伴奏とともに聞えてきたと思ったら、なんとクリスマスのミサの真っ最中。 前の方まで行ってカトリックの本当のクリスマスのミサにチェコのカトリックの信者と共に参加する羽目になりました。 大変印象に残る儀式の連続で、何か針葉樹の葉を燃やして煙を焚いてその煙を参加者に振りかけていました。 浅草の線香の煙と同じです。 大変立派なチャペルは後ろの高いところでオルガンと聖歌隊が本当にきれいな声で賛美歌を歌い、また会衆がミサの間何回か斉唱します。  途中でみんなが周りの人と握手をする場面(きっとキリストの生誕を祝う意味)では隣にいた青年が私にも手を差し伸べて来ました。 また、周りがみんなひざまづく時に私も仕方がないから一緒にひざまづかざかざるを得なかった。 (なにせ教会はみんな信者で今日は観光客は入っていなかった)  この大聖堂の中にぽつんと1台のポジティフオルガンが置いて有りました。 ポジティフといっても高さが3メートル位で、前面の装飾は立派で歴史オルガンを思い起こすようなほれぼれする物です。 後ろから覗いて見たら、中はなんと材木を行き当たりばったりに組み合わせたような、映画のセットを思い出させるような作りでした。 本で読んでいる私のオルガンの構造の知識からすると、まるで、いいかげんな作りのように見えます。 しかしこれが本当なのでしょう。 中はほこりだらけで、真空掃除機と紙コップとつるした裸電球が放置されていました。  このあと、もう一つの観光スポット Mala Strana (小地区)へ行ったのですが、いつもと違いほんの一握りのお店しか開いていないので、しかたなく、まだ時間も早いのにホテルの方へ戻り、夕食の心配をしました。 マックもピザハットも休み、レストランも休みのところがほとんどだから。 

 

☆ レストランでのハプニング

 

やっと、ホテルエヴロパのレストランがやっていたので、入ったら、極めて冷たく予約なしはだめ、とばっさり。 本当にばっさり、という言い方です。 このような対応をする国だと聞いていたから腹もたたず、他を探して、やはり路地の中の貧相な入口のレストラン「ボヘミアレストラン」にはいりました。  どっこい、中はとてもきれいで立派で、入口で "One person, please". フロア担当のおばさん(これが後でもめる)が、満席らしくごちゃごちゃ、 "One hour" がどうのこうのと言うので、1時間も待てないから "One hour is too long", と返事したら、どういう風の吹き回しか、席に案内してくれました。  席は二人用のとても良い席で "RESERVED" のカードが有ったのが気になりました。 きょうはレストランも特別で、クリスマスイブ特別メニューがあったので当然これを注文しました。 中身は書くと長くなるけれど、アペリティフ、オードブル、スープ、ビール、七面鳥のメイン、ワイン、そしてポークのなんやら、アップルパイ、特別クッキー、コーヒー、フルーツとチェコ料理のフルコースです(特別メニュー書は持ち帰った)。 クリスマスイブの特別料理を食べることも難しいのに、うまい具合にこんないいレストランを見つけて、大変ラッキーだとおもいました。  最初からアルコールも入り、本当に良い気分で食事が進みました(ウェイトレスがまた美人(知的ではないが)で、派手な髪型で、薄い絹のブラウス、黒い本当に短いミニスカートで)。  メインのターキーを食べているのに、例のフロア担当のおばさんが、この可愛いウェイトレスに、時計を指差して、早く早くと急かしているのです。 8時10分前です。 どうもこの席は8時に予約が入っていた席だったことがわかりました。 急にアップルパイト、コーヒーを持ってきたので、こちらも癪だから、8時過ぎてもゆっくりとしていたら、このおばさんが、私に8時だから出ていってくれと言い出しました。  私は「そんなことは知らない。」と言って知らん振りを決め込んでいたら、怒り出して、"You must go. You must not pay." とわめきだし、周囲の人達も折角のクリスマスイブの食事なのに気にしはじめました。 このおばさんは隣のテーブルの人にこちらのことをなにやら説明しているようです。 日本だったら私も怒るところですが、この国の人達の態度にはいろいろと訳の分からないことがあることを既に承知してたので、(少し、様子を見て見たいという好奇心もあったから、めげることもなく)結構おちついていました。 それよりもメニューに書いてある、ポークのなにやらとフルーツが来ていないではないかと、いったらこのおばさん本当に怒り出して、私のテーブルを片付けて、"Go out". と叫びました。 周りに悪いから、ここであきらめて、レジへ行ったら 特別ニューの 300 Kc を請求されたから、このレジのおばさん(こちらの方が偉い)にどうして料理も出さないで、追い出すのか、とクレームしたら、フロアのおばさんを呼んで、何やら話すうち、出していない料理分 60 Kc を引いた勘定書きを出してきた。 クレームを続けたら次ぎは 200 Kc で良いと言い出した。  それでは筋が通らないから、まだクレームを続けたら、今度は奥からマネージャが出てきたので、そちらに直接理由を問い質したら、しばらくして、このマネージャが突然、乱暴な態度で、私を追い出しかかった。 手で人を追い払うしぐさをして、背中をつついて、出てけ!と。  そして入口まで押し出しただけでなく、通りまで追いかけてきて、とっとと失せろ、と。  この国は開放されてから日が浅く(といってももう4年で、毎日大きな変化をしています)外国人や外国人観光客の扱いに慣れていないことを何度か書きました。今日のハプニングはその一つの実例だと思います。 (コンサートの入口でのドイツ語の観光客とチェコ人との言い争いも) YH君から前に聞いた話しで、この国には人種差別があるとのことです。 かつて共産主義時代にベトナム人がここに大勢来たことがあるとのことで、その時が一般の人達が東洋人と直接接触した始まりのようです。 その名残で今でもレストランで東洋人を見ると断られることがあるとのこと。 やはり、ヨーロッパ人から見る東洋人はやはりどこか違うものという先入観(丁度日本人が西洋人を初めて見た時とおなじような)が働き、それが、ひとつ間違えば偏見となって、人種差別につながるのではないでしょうか。  今夕の一件は最初から最後まで、私自身の好奇心の方がずっと上回っていたから、全く腹も立たず、めげることもなく、一部始終がまさに「何でも見てやろう」の心境でした。  結局、こんなにおいしい物を(最初は大変気分よく)食べたのに、1銭も払わずに済みました。 どうも "One Hour" は「1時間だけしかだめだけれど、それでも良いか?」だったのかなあ。 それならおばさんの怒るのは理解できるのだが。 それにしても、背中を突いて、追い出すことはないだろうに。 

 

☆ Conclusion

 

メールの話しの種ができたので、以上休暇第1日の分をホテルエヴロパの部屋にて書き認めました。 午後10時になりましたので、寝ます。 

 

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