チェコ便り

No.56

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1995年02月

1日(水) 事務所内の風景
2日(木) 日揮の電子フォーラム
3日(金) 街路樹が一斉に芽吹き始めた
4日(土) 何もないが
5日(日) 「生協」で食べました
6日(月) 今日も寒かった!!
7日(火) パルドゥビッツェ・フィルハーモニー
8日(水) ボヘミアグラス買ってきました。
9日(木) グラスはだめ?
10日(金) 食パン
11日(土) スタートライン
12日(日) 本日本番初日
13日(月) へそ曲りの戯言
14日(火) テレマン協会と夙川教会
15日(水) テレマン協会と夙川教会(返答)
16日(木) 副本部長のHiさんが来た
17日(金) 慶応1次試験問題
18日(土) こちらからクイズ
19日(日) TEXT放送
20日(月) 慶応1次発表
21日(火) 美しいソプラノ
22日(水) 素晴らしい花瓶
23日(木) 一時帰国予定
24日(金) スメタナ
25日(土) とりあえず、合格!!
26日(日) インターネットの事
27日(月) チケット入手
28日(火) 明日は卒業式

  

 

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1995年2月5日(日)

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更新

「生協」で食べました


TO:M&A

SUB:「生協」で食べました。

 

2月5日(日)午前

 

きのうは、アドバイスに従って、Hi君 (担当本部の営業部長) が来ている事もあり、皆さんと一緒にIT「レストラン」にて、またまた、感嘆すべきおいしい料理を賞味しました。  「きょう、シアターのコメディを見に行くもりでいたのだけれど、残念ながらチケットが売り切れだった。 悪いけれど夕食に混ぜてもらえませんか」と、苦しいウソの言い訳。 まあ、ばれているかも知れないけれど。

 

5位の伊達が3位のアメリカの「?」を破っての優勝を EUROSPORTS でも大きく取り上げています。 それにしても「?」さんは、スポーツスターなのにめずらしく不美人だ。 まだ、若いからかな。

 

今週の水曜日に休暇をとって Svetla nad Sazavou に行ってきます。 夕食の時にみんなの前で遠慮しながら車の借用を申し入れ、OKをとった。  車は3台あり、1台はYH君専用。 もう1台はコンストラクションマネージャ(国際事業本部のHd君)の現場通勤用で、あと1台が一応フリーになっている。 平日はパルドゥビッツェから現場(=お客さんのところの発電所)で打合せがあると、この3台目を使うので、いつでも車を借りられるとは限らない。 この前に行った時は丁度YH君が日本に帰っていたので、それを使った。

 

マルケタがなにかと日本人へのサービスをしており(ドヴォルジャコヴァさんがやると、YH、ITは「余計な事ばかりして」、とそれを非難するのに、マルケタには結構いろんな事を頼んでいる)、テニスコートの予約、レストランの予約、買い物の同行、おとといはシアターでの「ミスコン」チケットの予約、などなど。  金曜日は他の人より一足先に(といっても6時過ぎ)帰り際にHmさん (*事務所駐在のタイピスト 女性) が、 「あら、Nさん(*私のこと)はミスコンに行かないのですか?」  「えっ?、”ミスコン”? なんですか、ミスコンって?」 どうもミスコンは最初から私だけが蚊帳の外だった。 「きっとあのNさんを誘っても断られるのがおちだから、黙っていよう」だったのだろう。 まあ、それでいい。  もちろんミスコンなど行きません。 おかしいのはマルケタが自主的に私のために月曜日のコンサートを予約してくれた。 いつも私だけが別に動いている事に感づいて、気を使っているのかもしれない。 これでは気疲れしてしまうのでは。(またまた、人に気を遣わせてしまっている、申訳ない。) 

 

新しいブランカもななか仕事がよく出きるので、みんな喜んでいる。 これで、事務所の日本人の差別待遇や、性差別(本人達は言動が性差別になっている事に気が付いていないみたい)、横柄、号令調などなければ、もっともっとチェコの人達と信頼関係をもって一緒ひ働けるのに、日本人に特有の(ヨーロッパに中では特に)Bad behavior がずいぶんチェコの人達を悩ませているように感ずる。  上に書いたほかに、大声、馬鹿笑い、卑近な嘲笑、日本語での馬鹿にした言い回し、しかるべき場所での品のない振る舞い、金にあかした贅沢、優越感まるだしの言動、などなど。 こんな狭い社会なのに、まさに悪い側の日本の縮図だ。  もちろん、ひどいのは一部の人だけで、あまり目立たないが、その他はちゃんとした人達である事を付け足す。 これらの人々は、影響を受けて悪くなるか、反面教師の姿を冷静に観察して逆に良識を伸ばすかのどちらかになるだろうが、latter であると見ている。 

 

C (*次男) の「もっと、かっこいいこと、云々」が良く意味がとれません。 注釈をお願いします。 A (*長女・帯広)、生きてる?  寒さで凍死してしまったのでは?  まあ、こちらのメールを開封しているようだから生きているはず。 「寒い」の一言でもいいよ。 

 

いま、午前11時15分(そちらの午後7時15分)

 

きのうからパソコンが不調で心配だ。 どうもメモリーの故障みたいで、ちょっと厄介だ。

 

Dobrou noc

 


FROM:M

95/02/05 21:03

題名:

 

こんにちは、息子(*K)です。 

 

問い:「?」に入る言葉を答えよ。

答え:「ダヴェンポート(Lindsey Davenport)」です。 

 

プロフィール:アメリカのテニスプレイヤーで、18才。 現在、WTA ランキング第6位(さきほどの3位というのは、第三シードの事ですね。 ちなみに、伊達は10位です)。 そして、身長が何と、189cm 。 伊達とは、26cm 違います。 そして、「なんだかお相撲さんみたい、でも笑うと可愛いよ」(母談)とのことです。  テニスの中継は、TBS でやっていたのですが、実況が気に食わん!! 非常に、ナショナリスティックというか、ともかく伊達がポイントをとれば、騒ぐし、ダヴェンポートがポイントをとっても、けっしてほめない。 解説者が自分の役目を忘れて、すっかり伊達の応援団になっている。 私がワールドカップや、オリンピック、その他の国際試合が嫌いな原因は、その国粋主義的な実況にありますね。 本当に聞いていて腹が立つ。(どこの国でも同じかもしれないが)  そのほか、今日は、別府大分毎日マラソンがありました。 優勝したのは、オーストラリアのキャロルという選手で、 2:09 位でした。  最初の入学試験まであと7日。  以上 K 

 

ここからいつものライター: 今朝起きたら雪でした。 昨日から降る降ると言っていたのに、なかなか降らなかったのでCは大喜びでした。 雪なので練習は休みかと思ったら、今日は体育館であるので休みにはならない...と言って出かけました。 でも、お昼過ぎにはもうやんで夕方には消えてしま いました。 (ああ、よかった!!) 

 

注:「カッコウのいい事」というのは、Cが風邪を引いたり身体に故障が出たり.....とあまりいい事書かないので、もう少しカッコイイ事を書いて欲しいと私に頼んでいるのです。 

 

驚かないでください。 今日、やっとアメリカに手紙を書きました。 Tさん (*私のこと) が下書きを書いてくれたのが1月20日、焼き増しが出来なかったのと、やはりプリンターの故障が痛手だったりで、なかなか手をつけられなかったのです。 今日は、Mr. Evans, Mrs. Brown, Julia, Makiko san, Kumi san とたくさんの人に書き、Aの写真も入れました。 明日は郵便局で送料が大変です。 Mr. Evans の手紙を改めて読むと、本当にすごいご夫婦ですよ。 80歳前後のお二人ですが、避寒先のフロリダで the Community Church Adult Education Program でいくつかのコースをとって楽しんでいるらしいです。 Bruce (*Mrs. Brown=子供たちの小学校の校長) は Calligraphy and personal finance, Warren (*Mr. Brown) は wood carving, writing your memoirs and issues and ideas.  ということです。 まあ、これからも誰かに助けを借りて、友達になった人との交流を続けたいと思っています。

 

今、教育TV で 恵比寿ガーデンパークに 東京都写真美術館が移転して来たと言って特集しています。 Tさんには興味がある場所のように思います。 帰って来たら行ってみるといいですね。 ところで、秘書(*マルケタのこと)が勝手にコンサートの予約なんかしていいの? なんだかよく分からない。  生活も充実して来て、Tさんも帰って来たらかなり自立した男の人になっている事でしょうネ。 楽しみです。 この所、わが息子達は後片付けを手伝わなくなって久しい。 今日、Cが家庭科の練習でキュウリの小口切りをしました。 鰯のつみれをすり鉢ですっていたのを手伝いましたが、やらせたらする事が出来なかった!!

 

では、これで終わりです。 又新しい週が始まります。 Kの受験も始まります。

 

M


FROM:A

95/02/06 00:03

題名:ご無沙汰しております 

 

ごめんなさい。 私はどうにか生きています。 でもほんとにさぶいよお。 昨日は隣町の芽室では、 -28° を記録したとか。 しかし帯広の町は奇妙なもので、街中にある気象観測所と、畜大にある観測所では、気温や降雪量の記録が全く違うとか。 例えばこの間の大雪も、街中は45cmと言う発表だったけど、畜大では93cmだったとか。 だから、まあ家のあるへんはまだ中途半端だけど、学校の近くでは -25° くらいいっているのかもね。  こう寒くて、車がないとどこに行く気にもならないけれど、仕事で毎日出かけてます 。 今日(日曜日)も3年生 (*アルバイトをしている学習塾の中学生)の受験前の模擬試験があったので、朝8時半集合で夜の10時まで働いてました。 アー疲れた。 でも明日は、仕事はないので、せいぜいゆっくり休もうかなと思ってます。(まあ学校はしっかり4講あるのね。)朝おきれなくなると困るので、短いけどこの辺で。

 

LOVE, A

 


TO:M&A

SUB:ひさしぶりのランニング

 

2月5日(日)午後

 

きょうは、天気も良く、暖かそうだから、午前のメールを送信してから、午後はひさしぶりにランニングを楽しんだ。 40分で5キロほど、ゆっくりと街外れを気持ちよく走った。 チェコは世界でも有数のスポーツ大国で、テニスはもちろん、スキーもアイススケートも、すごい選手が活躍している。 また、隣のブルノ (Brno) という都市には有名なオートバイのサーキットがある。 しかし、これまで、外では、自転車の練習をする人は時々みかけるが、ランニングをしている人はみていない。  この暖かさで、池の氷もすっかり融けて、町の人の楽しみのスケートは出来なくなってしまった。 それでも暖かいのはプラハとパルドゥビッツェの間の盆地の低い土地だけで、それ以外はまだまだ、厳しい冬。 スキーはこれからもまだまだ出来るそうだ。

 

見積り (*受注を目指している別のプロジェクトのこと) のミェルニーク( Melnik、e の上に"ヘ"の小さいのをひっくり返して乗せて 「ミェ」、i の上にアクセント記号(伸ばす印)を乗せて「イー」)の町はエルベ川(チェコ語でラーベ)とモルダウ川(同ヴルタヴァ)が合流する場所。 ワインで有名とのこと。 パルドゥビッツェを流れているのがラーベで、ほんの少し下流の町まで、石炭の輸送が行われている。 近々、パルドゥビッツェにも港ができて、ここまで水上輸送が出来るようになるとのこと。 ラーベはこの上流はスロバキヤを通ってまだまだ続いている。 一方、プラハを流れているヴルタヴァはこのチェコの南ボヘミアのドイツとの国境が水源地のようだ。 ヨーロッパの川は大変重要な交通機関。 それにしても大洪水は大変な被害をもたらした。 自然との闘いではなくて、自然との共生が人間の宿命。 人間は自然には絶対に勝てない。 大地震と大洪水。

 

Kへ:

 

CNN でも、EUROSPORTS でも一つの国の放送ではないし、またそもそも、この会社そのものが、もとから Borderless で Global なものゆえ、どの選手も国籍は表示されるがみんな同じ扱い。 強い者が一番。  もちろん、アナウンサーも解説者も応援などしない。 それに滅多な事がないと大声を出したり、感情的になったりする事もない。 ただ本当のミラクルプレー(たとえば前に書いた)NBA での大逆転ロングシュートとか、7/100 秒差でトンバが優勝した時とか、そんな時は見ているどこの国の人もみんな気持ちは同じだから、アナウンサーが興奮しても自然だ。  スポーツでの「自国可愛い、自分の州可愛い、自分の県の代表可愛い、自分の子供の学校可愛い」は、どの国へ行っても同じだし、それは自然な事だとは思うが、日本の放送ではやはり「日本人」の仲間意識が抜けず、例の「群れ社会」と同じ、それをアナウンサーや解説者がやるからおかしいのだ。 もっともイタリアでもどこの国でもその国の放送はきっと自分の国の応援ばかりだろう。 その国にいったらきっと気分悪くなるよ。 今、日本にいる非日本人も同じ心境だろう。 まあ、スポーツのことならどうということもないし、その辺のこと(アナウンサーや解説者のこと)はあまり深く考えずに、さらっと割り切ってスポーツそのものを楽しもうではないか。 アメリカ人はもっと国粋主義(もっと適切な言葉はあるはずだが)だからそのほとんどはきっとアメリカを応援する事だろう。 

 

きょうの「生協」の夕食はビーフカツとの予告がきのうあった。 なかなかうまそうだが、やはり、参加するわけにはいかないから、今日は果たしてシアターは何だろうかとランニングしながら広告塔をみたら、7時からコンサートとある。 とにかく行って見よう。 きのうはウソが当って、コメディだった。 きょう今度は本当にチケットがとれなければ、戻ってくるのもよし、どこかのレストランで食べるのもよし。

 

******

 

コンサートはなんと15人編成のディキシーランドジャズだった。 シアターは初めて入ったが、小さいけれど、本式の劇場。 ジャズなのに客は例外なしの全員正装。 私もネクタイにジャケットで正解。 いい席の人の中にはタキシード姿もいる。 普段見るパルドゥビッツェのチェコ人と全然違う社交スタイル。 天井桟敷で 35 Kc。 空席なし。 ジャズをライブで聞くのは初めてだが、なかなか良い。 スイング、ハーモニー、大変やわらかい音のサックス、トランペットなど。 それに20年代のいでたちの3人の美女(チェコの若い人はみんな美人)のコーラス。 アンコールはたっぷり4曲で、7時に始って、休憩をいれて終わったのが9時。 

 

アパートに戻って「ITレストラン」に顔を出したら、みんな居て、丁度食べおわったところで、良いにおいの他はなにも残っていない。 出がけにドアに「出かけます。 シアターのコンサートです」と出しておいたが、「役にたたない掲示だ」と口の悪いIT君にいわれた。 問題は「生協で食べるのか、食べないのか」だ、と。 そのとおり。  そして、YH君 (*このプロジェクトの責任者) が気を使って、遅れてきた私のために、Hi君 (*営業部長) が土産に持ってきた「いなにわうどん」 1 kg 入り1万円で買ってきたのを 400g もゆで上げて用意してくれた。 わるいねえ。 他の人も食べた。 「いなにわうどん」って、そんなに高い物なのかと改めて驚いた。  やはり、Nk君 (*見積もり担当者) は来ていなかった。 逆に皆は私がNk君と一緒に居るものだと思っているらしい。 群れる事があたりまえになってしまっているからかもしれない。 家族や会社を離れたら一人ではなにもできず、仕事や仕事の付き合いの延長のことばかり。 誰かがいっている「社畜」そのものになってしまっている。 電話を借りに行った時、Mo君も、Ku君(*いずれも駐在のエンジニア) も部屋で仕事をしていた。 テレビもほとんど見ていない様子で、シンプソンも洪水もチェチェンもサラエボも見ていないから話題が合わない。 こんなにおじさんばかりなのに、「ITレストラン」でかかっている CD はセイコとモモエとマドンナとなんとかチルドレン。 精神年齢も低いのかな。 

 

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